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第64期 有価証券報告書を公開しました IR情報 | クリナップ

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(1)

 

有価証券報告書

(金融商品取引法第24条第1項に基づく報告書)

事 業 年 度 自 平成28年4月1日

(第 64 期) 至 平成29年3月31日

 

(2)

目次

    頁

表紙    

第一部 企業情報 ……… 1

第1 企業の概況 ……… 1

1. 主要な経営指標等の推移 ……… 1

2. 沿革 ……… 3

3. 事業の内容 ……… 4

4. 関係会社の状況 ……… 5

5. 従業員の状況 ……… 6

第2 事業の状況 ……… 7

1. 業績等の概要 ……… 7

2. 生産、受注及び販売の状況 ……… 8

3. 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 ……… 9

4. 事業等のリスク ……… 9

5. 経営上の重要な契約等 ……… 10

6. 研究開発活動 ……… 10

7. 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 ……… 11

第3 設備の状況 ……… 14

1. 設備投資等の概要 ……… 14

2. 主要な設備の状況 ……… 15

3. 設備の新設、除却等の計画 ……… 17

第4 提出会社の状況 ……… 18

1. 株式等の状況 ……… 18

(1) 株式の総数等 ……… 18

(2) 新株予約権等の状況 ……… 18

(3) 行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の行使状況等 ……… 18

(4) ライツプランの内容 ……… 18

(5) 発行済株式総数、資本金等の推移 ……… 18

(6) 所有者別状況 ……… 19

(7) 大株主の状況 ……… 20

(8) 議決権の状況 ……… 21

(9) ストックオプション制度の内容 ……… 21

(10) 従業員株式所有制度の内容 ……… 22

2. 自己株式の取得等の状況 ……… 23

(1) 株主総会決議による取得の状況 ……… 23

(2) 取締役会決議による取得の状況 ……… 23

(3) 株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容 ……… 23

(4) 取得自己株式の処理状況及び保有状況 ……… 23

3. 配当政策 ……… 24

4. 株価の推移 ……… 24

5. 役員の状況 ……… 25

6. コーポレート・ガバナンスの状況等 ……… 29

(1) コーポレート・ガバナンスの状況 ……… 29

(2) 監査報酬の内容等 ……… 36

第5 経理の状況 ……… 37

1. 連結財務諸表等 ……… 38

(1) 連結財務諸表 ……… 38

(2) その他 ……… 66

2. 財務諸表等 ……… 67

(1) 財務諸表 ……… 67

(2) 主な資産及び負債の内容 ……… 81

(3) その他 ……… 81

第6 提出会社の株式事務の概要 ……… 82

第7 提出会社の参考情報 ……… 83

1. 提出会社の親会社等の情報 ……… 83

2. その他の参考情報 ……… 83

第二部 提出会社の保証会社等の情報 ……… 84

  [監査報告書]  

(3)

【表紙】

 

【提出書類】 有価証券報告書

【根拠条文】 金融商品取引法第24条第1項

【提出先】 関東財務局長

【提出日】 平成29年6月28日

【事業年度】 第64期(自 平成28年4月1日 至 平成29年3月31日)

【会社名】 クリナップ株式会社

【英訳名】 Cleanup Corporation

【代表者の役職氏名】 代表取締役 社長執行役員 佐藤 茂

【本店の所在の場所】 東京都荒川区西日暮里6丁目22番22号

【電話番号】 03(3894)4771(代表)

【事務連絡者氏名】 取締役 島崎 憲夫

【最寄りの連絡場所】 東京都荒川区西日暮里6丁目22番22号

【電話番号】 03(3894)4771(代表)

【事務連絡者氏名】 取締役 島崎 憲夫

【縦覧に供する場所】 クリナップ株式会社生産本部

(福島県いわき市四倉町細谷字小橋前52番地) クリナップ株式会社営業本部中部支社

(愛知県名古屋市中区錦1丁目16番20号) クリナップ株式会社営業本部関西支社

(大阪府大阪市西区靭本町1丁目11番7号) 株式会社東京証券取引所

(東京都中央区日本橋兜町2番1号)  

(4)

第一部【企業情報】

第1【企業の概況】

1【主要な経営指標等の推移】

(1) 連結経営指標等

回次 第60期 第61期 第62期 第63期 第64期

決算年月

平成24年度 (自 平成24年

4月1日  至 平成25年

3月31日)

平成25年度 (自 平成25年

4月1日  至 平成26年

3月31日)

平成26年度 (自 平成26年

4月1日  至 平成27年

3月31日)

平成27年度 (自 平成27年

4月1日  至 平成28年

3月31日)

平成28年度 (自 平成28年

4月1日  至 平成29年

3月31日) 売上高 (百万円) 113,533 128,785 116,239 114,445 113,661 経常利益 (百万円) 4,372 8,470 2,703 867 1,795 親会社株主に帰属する当期

純利益

(百万円) 2,506 4,970 883 340 1,339 包括利益 (百万円) 2,702 5,190 1,687 101 1,483 純資産額 (百万円) 56,033 60,626 56,509 55,773 52,615 総資産額 (百万円) 85,891 95,932 86,063 85,871 84,369 1株当たり純資産額 (円) 1,202.66 1,301.25 1,358.69 1,340.97 1,437.82 1株当たり当期純利益金額 (円) 53.79 106.68 20.84 8.19 33.55 潜在株式調整後1株当たり

当期純利益金額

(円) - - - - -

自己資本比率 (%) 65.2 63.2 65.7 65.0 62.4 自己資本利益率 (%) 4.56 8.52 1.51 0.61 2.47 株価収益率 (倍) 11.81 9.71 44.87 94.12 24.44 営業活動によるキャッシ

ュ・フロー

(百万円) 7,305 8,608 3,259 3,265 3,685 投資活動によるキャッシ

ュ・フロー

(百万円) △3,445 △3,393 △4,360 △3,779 △3,048 財務活動によるキャッシ

ュ・フロー

(百万円) △2,920 △1,137 △6,659 △1,230 △492 現金及び現金同等物の期末

残高

(百万円) 27,204 31,321 23,578 21,811 21,896 従業員数 (人) 3,288 3,392 3,484 3,528 3,558

[外、平均臨時雇用者数]   - [377] [393] [365] -

(注)1.売上高には、消費税等(消費税及び地方消費税をいう。以下同じ。)は含まれておりません。

2.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。 3.平均臨時雇用者数は、従業員数の100分の10未満の場合には記載を省略しております。

 

(5)

(2) 提出会社の経営指標等

回次 第60期 第61期 第62期 第63期 第64期

決算年月

平成24年度 (自 平成24年

4月1日  至 平成25年

3月31日)

平成25年度 (自 平成25年

4月1日  至 平成26年

3月31日)

平成26年度 (自 平成26年

4月1日  至 平成27年

3月31日)

平成27年度 (自 平成27年

4月1日  至 平成28年

3月31日)

平成28年度 (自 平成28年

4月1日  至 平成29年

3月31日) 売上高 (百万円) 109,127 123,275 110,377 108,217 106,906 経常利益 (百万円) 3,822 7,924 2,645 561 1,379 当期純利益 (百万円) 2,243 4,792 1,169 185 1,197 資本金 (百万円) 13,267 13,267 13,267 13,267 13,267 発行済株式総数 (株) 46,942,374 46,942,374 41,942,374 41,942,374 41,942,374 純資産額 (百万円) 54,179 58,209 54,047 53,244 50,187 総資産額 (百万円) 82,503 92,151 82,065 81,273 79,127 1株当たり純資産額 (円) 1,162.85 1,249.37 1,299.51 1,280.16 1,371.48 1株当たり配当額

(円)

15.00 25.00 20.00 20.00 20.00

(内1株当たり中間配当額) (5.00) (10.00) (10.00) (10.00) (10.00) 1株当たり当期純利益金額 (円) 48.15 102.86 27.57 4.47 29.99 潜在株式調整後1株当たり

当期純利益金額

(円) - - - - -

自己資本比率 (%) 65.7 63.2 65.9 65.5 63.4 自己資本利益率 (%) 4.22 8.53 2.08 0.35 2.32 株価収益率 (倍) 13.19 10.07 33.91 172.57 27.34 配当性向 (%) 31.15 24.31 72.53 447.64 66.69 従業員数 (人) 2,627 2,673 2,728 2,735 2,767

(注)1.売上高には、消費税等は含まれておりません。

2.第61期の1株当たり配当額には、創業65周年記念配当5円を含んでおります。

3.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。  

(6)

2【沿革】

昭和24年10月 井上登が東京都荒川区において個人経営による食卓の製造販売を開始 昭和29年10月 資本金100万円をもって井上食卓株式会社を設立

昭和32年2月 東京都荒川区に工場を新設、食卓の大量生産を開始

昭和35年10月 商号を井上工業㈱と変更、食卓製造を中止し、ステンレス流し台の製造販売に切り替え

昭和37年3月 福島県双葉郡久之浜町(現 福島県いわき市久之浜町)に工場を新設(久之浜工場)し、量産体 制を確立、本社(東京)の工場を閉鎖

昭和42年10月 福島県いわき市に四倉工場を新設

昭和44年8月 三幸運輸㈱(福島県いわき市)を買収し、商号をクリナップ運輸㈱に変更、工場の輸送部門を移 管

昭和46年4月 販売部門を分離し、クリナップ東京販売㈱他、4地区に販売子会社4社を設立 同 6月 福島県いわき市にクリナップ常磐工業㈱を設立

昭和49年5月 福島県いわき市常磐水野谷町にステンレス浴槽専門工場を新設(現 鹿島工場)   福島県いわき市にクリナップ調理機工業㈱を設立、業務用厨房機器の製造を分離

昭和51年6月 ステンレス部材の迅速な供給を目的に福島県いわき市に㈱クリナップステンレス加工センターを 設立

昭和52年2月 大分県宇佐市に木工製造組立の工場を新設(大分工場) 昭和53年1月 大分工場を分離独立させ業務を九州クリナップ工業㈱に移管 昭和54年6月 香港に現地法人クリナップ香港リミテッドを設立

昭和56年1月 岡山県勝田郡勝央町にオールステンレス流し台の生産工場を新設(現 岡山工場) 昭和58年1月 クリナップ常磐工業㈱を吸収合併(現 湯本工場)

同 2月 中華人民共和国北京市に北京事務所を新設 同 3月 決算期を従来の12月から3月に変更 同 4月 商号をクリナップ株式会社と変更

全国の販売子会社7社を吸収合併、並びに2社の営業を譲り受け全国に6支店を設置 昭和59年1月 福島県いわき市に鹿島システム工場を新設

同 4月 クリナップ岡山工業㈱に岡山工場の業務を移管 昭和61年2月 福島県いわき市にカラーステンレス展示館を開設

昭和63年9月 株式を東京店頭登録銘柄として社団法人日本証券業協会に登録 平成元年4月 福島県いわき市に仁井田工場を新設

同 10月 福島県いわき市にクリナップトレーニングセンターを開設 平成2年2月 株式を東京証券取引所市場第二部に上場

同 10月 下仁井田クリナップ工業㈱を設立し仁井田工場の業務を移管 平成3年9月 株式を東京証券取引所市場第一部銘柄に指定

平成4年7月 福島県いわき市にクレート工場を新設 平成8年5月 福島県いわき市にクリナップ研究所を新設 平成14年3月 下仁井田クリナップ工業㈱を吸収合併 平成15年3月 クリナップ香港リミテッドを清算

平成17年10月 岡山県津山市にクリナップ岡山工業㈱津山工場を新設(現 津山工場) 同 11月 クリナップテクノサービス㈱がクリナップテクノサービス西日本㈱を吸収合併 平成18年1月 クリナップ運輸㈱がクリナップ岡山運輸㈱を吸収合併

  クリナップ岡山工業㈱に九州クリナップ工業㈱の業務を移管 同 7月

平成20年4月 平成22年8月 平成23年9月 同 12月 平成29年4月

九州クリナップ工業㈱を清算

クリナップロジスティクス㈱がクリナップ運輸㈱を吸収合併 クリナップテクノサービス㈱がクリナップデザイン㈱を吸収合併 中華人民共和国瀋陽市に可麗必斯家具(瀋陽)有限公司を新設 クリナップ調理機工業㈱を清算

クリナップ岡山工業㈱を吸収合併(現 岡山工場)

情報システム関連の会社である㈱エイチエスケイ(茨城県日立市)を買収し、商号をクリナップ ソリューション㈱に変更するとともに、本社を東京都荒川区へ移転

(7)

3【事業の内容】

当社グループ(当社及び当社の関係会社をいう。)は、当社及び子会社9社並びに関連会社1社で構成され、住宅及 び店舗・事業所用設備機器関連事業を主な内容とし、さらに当該事業に関する物流、サービス等の事業活動を行ってお ります。

当社グループの事業に係る位置付けは次の通りであります。なお、次の3部門について当社は、セグメント情報を記 載していないため、事業部門別によって記載しております。

(住宅及び店舗・事業所用設備機器関連) 厨房部門及び浴槽・洗面部門

当社が厨房機器、浴槽・洗面機器の製造、販売をするほか、クリナップ岡山工業㈱は、厨房機器、洗面機器の製造を 行っております。

井上興産㈱は、当社及び子会社にステンレス素材及びステンレス鋼材等の供給を行っております。

クリナップテクノサービス㈱は、当社が製造、販売する製品・商品の販売、施工及びアフターサービス等を行ってお ります。

可麗娜厨衛(上海)有限公司は、中国等で生産された原材料・商品等を販売しており、可麗必斯家具(瀋陽)有限公 司は、中国で製品の製造及び中国等で生産された商品等を販売しております。

(その他) その他部門

㈱クリナップステンレス加工センターは、ステンレス素材の切断、着色加工及び販売を行っております。

クリナップロジスティクス㈱は、当社グループの製品等の輸送及び荷役、物流サービスの向上と異業種共同配送等利 用運送事業を行っております。

クリナップキャリアサービス㈱は、主に当社グループに対する請負・人材派遣事業を行っているほか、介護事業を行 っております。

クリナップハートフル㈱は、主に当社グループからの事務受託事業を行っております。  

事業の系統図は次の通りであります。

(8)

4【関係会社の状況】

名称 住所

資本金 (百万円)

主要な事業 の内容

議決権の所有 割合又は被所 有割合(%)

関係内容

営業上の取引

役員の 兼任等

資金援助

設備の賃貸借

(連結子会社)      

クリナップ岡山工業 株式会社(注)5

岡山県勝田 郡勝央町

13

厨房、浴 槽・洗面

100.0

当社の製品の 製造

なし

当社所有の土 地、建物、機械 及び装置等の賃

株式会社クリナップス テンレス加工センター

福島県 いわき市

126 その他 100.0

当社の原材料 及び商品の仕 入先

運転資金

当社所有の土 地、建物、機械 及び装置等の賃

当社に対し土地 の賃貸

井上興産株式会社

東京都 荒川区

10 厨房 100.0

当社の原材料 の仕入先

なし なし

クリナップロジスティ クス株式会社

東京都 千代田区

50 その他 100.0

当社の製品・ 商品の運送及 び荷役、運送 管理

設備・運 転資金

当社所有の土 地、建物等の賃

当社に対し土地 の賃貸

クリナップテクノサー ビス株式会社

埼玉県 草加市

87

厨房、浴 槽・洗面

100.0

当社の製品・ 商品の施工、 アフターサー ビス

なし

当社所有の土 地、建物等の賃

クリナップキャリア サービス株式会社

福島県 いわき市

100 その他 100.0

当社への請 負・人材派遣

なし

当社所有の土 地、建物等の賃

クリナップハートフル 株式会社

東京都 荒川区

25 同上 100.0

当社からの事 務受託

なし

当社所有の土 地、建物等の賃

可麗娜厨衛(上海) 有限公司

中華人民 共和国 上海市

万米ドル

320

厨房、浴 槽・洗面

100.0

当社の原材料 及び商品の仕 入先

なし なし

可麗必斯家具(瀋陽) 有限公司(注)4

中華人民 共和国 瀋陽市

万元

300

厨房

100.0 (100.0)

なし なし なし

(注)1.「主要な事業の内容」には、事業部門別の名称を記載しております。 2.上記の子会社は特定子会社に該当しておりません。

3.上記の子会社のうちには有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。 4.議決権の所有割合の( )内は、間接所有割合で内数であります。

5.平成29年4月1日付けで、当社の連結子会社であるクリナップ岡山工業株式会社を吸収合併しております。 6.平成29年4月3日に情報システム関連の会社である株式会社エイチエスケイの全株式を取得し、同社を連結

子会社としております。

また、同社の連結子会社化に伴い、商号をクリナップソリューション株式会社に変更しております。

(9)

5【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

平成29年3月31日現在  

事業部門等の名称 従業員数(人)

厨房、浴槽・洗面関連等(営業) 2,022  

厨房、浴槽・洗面関連等(生産) 1,040  

管理・その他 496  

合計 3,558  

(注)1.従業員数は就業人員であります。

2.セグメント情報を記載しておらず、また、事業部門を兼務する従業員がほとんどのため、事業部門等別の従 業員数を記載しております。

 

(2) 提出会社の状況

平成29年3月31日現在  

従業員数(人) 平均年齢(歳) 平均勤続年数(年) 平均年間給与(円)

2,767 40.6 15.0 5,253,652

 

事業部門等の名称 従業員数(人)

厨房、浴槽・洗面関連等(営業) 1,720  

厨房、浴槽・洗面関連等(生産) 758  

管理・その他 289  

合計 2,767  

(注)1.従業員数は就業人員であります。

2.平均年間給与は、基準外賃金及び賞与を含んでおります。

3.セグメント情報を記載しておらず、また、事業部門を兼務する従業員がほとんどのため、事業部門等別の従 業員数を記載しております。

 

(3) 労働組合の状況

当社グループには、クリナップ労働組合が組織されており、所属上部団体はありません。平成29年3月31日現在の 組合員数は、723人で労使関係は安定しており、特記すべき事項はありません。

 

(10)

第2【事業の状況】

1【業績等の概要】

(1) 業績

当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益や雇用環境に改善が見られ、緩やかな回復基調で推移したもの の、英国のEU離脱や米国の政権交代、新興国の景気減速などがあり、先行き不透明な状況で推移いたしました。

住宅設備機器業界におきましては、相続税対策により貸家の新設住宅着工戸数は堅調だったものの、持家や分譲住 宅の動きは鈍くなってきており、低迷しているリフォーム市場と相まって、厳しい状況が続いております。

このような中、当社グループ(当社及び連結子会社をいう。以下同じ。)は、『流レールシンク』を標準装備した システムキッチン「S.S.」や「クリンレディ」、平成28年6月に『流レールボールLL』を搭載して新発売した洗 面化粧台「ファンシオ」、平成28年9月にリフォーム対応力を強化して新発売したシステムキッチン「ラクエラ」な ど、付加価値の高い商品を市場に提供してまいりました。

販売面では、大切な顧客接点であるショールームでの価値提供強化を図るために、平成28年10月に中部エリアの旗 艦ショールームとして「クリナップ・キッチンタウン・名古屋」をオープンいたしました。また、全国102ヶ所のシ ョールームを活用したフェアを開催し、当社の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店をはじめとした流通パートナ ーとの連携も深めながら、需要の拡大、獲得に努めてまいりました。

生産面では、東西の生産バランス再編を踏まえながら、引き続きVE活動を推進し、原価低減に努めました。 以上の結果、当連結会計年度の売上高を部門別にみますと、厨房部門では、システムキッチン「S.S.」は数 量、金額とも増、「クリンレディ」は数量、金額とも減、「ラクエラ」は数量、金額とも減となりました。この結 果、厨房部門の売上高は前年同期比0.5%減の893億3千6百万円となりました。

浴槽・洗面部門では、システムバスルーム「アクリアバス」は数量、金額とも減、「ユアシス」は数量、金額とも 減、洗面化粧台においては数量、金額とも増となりました。この結果、浴槽・洗面部門の売上高は前年同期比2.7% 減の179億7千6百万円となりました。

以上の結果、当連結会計年度の売上高は、前年同期比0.7%減の1,136億6千1百万円となりました。利益面では営 業利益は同76.1%増の19億8千9百万円、経常利益は同106.9%増の17億9千5百万円、親会社株主に帰属する当期 純利益は同293.2%増の13億3千9百万円となりました。

 

(注)記載金額には、消費税等は含まれておりません。  

(2) キャッシュ・フロー

当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ8千4百万円

(0.4%)増加して218億9千6百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度において、営業活動によって得られた資金は36億8千5百万円(前年同期比12.9%増)となりまし た。これは税金等調整前当期純利益が20億1千1百万円、減価償却費が38億1千9百万円、仕入債務の増加額45億7 千1百万円等があった一方、未払金の減少額59億2千万円、厚生年金基金解散損失引当金の減少額9億1千5百万円 があったこと等によるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度において、投資活動の結果使用した資金は30億4千8百万円(前年同期比19.3%減)となりまし た。これは生産設備の増設及び改修、ショールーム移転・改装等の有形固定資産の取得に伴う支出が12億6千2百万 円、情報システム構築に伴う無形固定資産の支出が7億8千3百万円、有価証券の取得による支出が9億9千9百万 円、投資有価証券の取得による支出が5億3百万円あった一方、有価証券の償還による収入が5億円あったこと等に よるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度において、財務活動の結果使用した資金は4億9千2百万円(前年同期比60.0%減)となりまし た。これはファイナンス・リース債務の返済による支出が1億1千2百万円、配当金の支払いが8億3千7百万円、 自己株式の取得による支出が38億3千1百万円あった一方、長期借入金の純増42億8千8百万円があったこと等によ るものです。

 

(11)

2【生産、受注及び販売の状況】

(1) 生産実績

当連結会計年度の生産実績を事業部門別に示すと次の通りであります。 事業部門の名称

当連結会計年度

(自 平成28年4月1日 至 平成29年3月31日)

前年同期比(%)

厨房部門(百万円) 47,821 △2.9

浴槽・洗面部門(百万円) 14,933 △5.2

その他(百万円) 1,321 +3.0

合計(百万円) 64,075 △3.3

(注)1.金額は平均販売価格によっております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。  

(2) 商品仕入実績

当連結会計年度の商品仕入実績を事業部門別に示すと次の通りであります。 事業部門の名称

当連結会計年度

(自 平成28年4月1日 至 平成29年3月31日)

前年同期比(%)

厨房部門(百万円) 26,870 △1.9

浴槽・洗面部門(百万円) 2,458 +2.0

その他(百万円) 618 +10.0

合計(百万円) 29,948 △1.4

(注)1.金額は仕入価格によっております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

(3) 受注状況

当社グループの受注生産品の売上高は、僅少でありますので記載を省略しております。  

(4) 販売実績

当連結会計年度の販売実績を事業部門別に示すと次の通りであります。 事業部門の名称

当連結会計年度

(自 平成28年4月1日 至 平成29年3月31日)

前年同期比(%)

厨房部門(百万円) 89,336 △0.5

浴槽・洗面部門(百万円) 17,976 △2.7

その他(百万円) 6,348 +2.0

合計(百万円) 113,661 △0.7

(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

(12)

3【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針

当社は創業以来、顧客への感謝、社会への感謝を経営の心として、創意・開発による商品づくりを通じて社会へ奉 仕することを基本方針として事業活動を進めてまいりました。

平成21年度の創業60周年を契機に、新企業理念「家族の笑顔を創ります」を掲げました。 同時に行動理念

1.私たちは、心豊かな食・住文化を創ります 2.私たちは、公正で誠実な企業活動を貫きます 3.私たちは、自らの家族に誇れる企業を創ります を制定いたしました。

当社が製造・販売するシステムキッチンやシステムバスルームなどの住宅設備機器は、人々の快適で豊かな暮らし づくりの実現に大いに貢献するものと考え、常にユーザーの立場に立った開発姿勢と先進的な技術力で提案し続けて まいりたいと考えております。当社の商品をお使いいただいているかぎり、メンテナンスや顧客の相談に応えていけ るサービス体制をつくり、商品というハードとサービスというソフトを一つのパッケージとして提供することを経営 の基本方針としております。

(2) 目標とする経営指標

当社は、安定的かつ継続的に高収益をあげることが経営の使命と考え、そのためにシステムキッチン及びシステム バスルームなど高付加価値商品の販売に注力し、専業メーカーとしてのブランド力を高め、収益率(営業利益率)を 向上させることを経営目標の1つにおいております。

(3) 中長期的な会社の経営戦略及び会社の対処すべき課題

当社グループを取り巻く経営環境は、住宅取得支援策等による活性化に期待が持てるものの、伸び悩む消費マイン ドの回復には時間がかかると思われ、依然として厳しい状況が継続すると思われます。

このような中、当社グループは『流レールシンク』を標準装備したシステムキッチン「S.S.」や「クリンレデ ィ」、システムバスルーム「アクリアバス」などの中高級品を強みとして利益拡大に努めてまいります。また、大切 な顧客接点であるショールームでの価値提供を引き続き強化し、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店をはじめと した流通パートナーと連携して、リフォーム需要を喚起し、効果的な販売活動に注力してまいります。

さらに、生産設備の整備、ショールームの改装、情報基盤整備等への投資の一方、生産面での原価低減、全社的な コスト削減にも努めてまいります。

また、新たな事業機会を捉えた政策を推進してまいります。中長期的には、以下の事業戦略を進めてまいります。 1.付加価値の最大化

2.固定費の最適化 3.評価指標の見直し 4.海外市場の獲得 5.新規ビジネス創出 6.人・ブランドづくり

上記の事業戦略に基づき、グループ全体の付加価値向上を目指して、基盤改革、成長戦略を推進してまいります。  

4【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能 性のある事項には、以下のようなものがあります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経済状況

当社グループの営業収入のほとんどが国内需要によるものであり、国内の経済状況の影響を受けます。国内景気後 退による新設住宅着工戸数、特に持家の着工戸数が著しく減少した場合、期待されるリフォーム需要への対応が万一 不十分となった場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

また、原材料価格が高騰した場合についても、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

(13)

(2) 価格競争

システムキッチンをはじめとする住宅設備機器業界における競争は、新設住宅着工戸数の減少もあり、非常に厳し いものとなっております。当社グループは、高品質、高付加価値の新商品を開発できるメーカーであると考えており ますが、技術的に追随することも比較的容易なこともあり、短期間に類似商品が販売されるため、将来においても有 効に競争できる保証はありません。競合他社が、類似商品をより低価格で導入し、価格競争が激化した場合、収益面 に影響を与える可能性があります。

(3) 製品の欠陥

当社グループは、世界的に認められている品質管理基準に従って製品を製造しておりますが、全ての製品について 欠陥が無く、将来リコールが発生しないという保証はありません。万一、大規模なリコールが発生した場合、当社グ ループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

(4) 退職給付会計

当社グループの従業員退職給付費用及び退職給付債務は、主に割引率等数理計算上で設定される前提条件や年金資 産の長期期待運用収益率に基づいて算出されております。実際の結果が前提条件と異なる場合、又は前提条件が変更 された場合、その影響は、数理計算上の差異として認識され、将来(認識後10年)にわたって認識される償却費用と 計上される債務(退職給付に係る負債)に影響を及ぼします。割引率の低下、運用利回りの悪化は、当社グループの 業績に影響を及ぼす可能性があります。

(5) 減損会計

当社グループは、収益性の向上に努めてまいりますが、平成17年4月1日以降開始された連結会計年度より減損会 計が適用され、今後の地価の動向及び事業展開や収益獲得状況によっては、減損損失の計上により、当社グループの 業績に影響を与える可能性があります。

(6) 自然災害

生産拠点の分散をはじめ、BCP(事業継続計画)を充実させる等リスクの回避に努めておりますが、大規模自然 災害の発生によっては、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。

 

5【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。  

6【研究開発活動】

当社グループの研究開発活動は開発本部に主体をおき、営業部門及び生産部門と連携して「新たな業界標準となる新 商品開発」の実現のため、社内固有技術の活用と協力企業による共同研究開発を積極的に推進しております。

当 連結 会計 年度 の研 究開 発活 動に つき まし ては 、市 場の 変化 や顧 客の 要求 に迅 速に 対応 すべ く商 品開 発の 期間 短縮 と、収益性向上のためVE等による原価低減活動を展開いたしました。また、人体への安全性を配慮した部材を採用す るとともに、ステンレス等の再生利用が容易な材料を使用する等、環境に配慮した商品づくりを積極的に推進しており ます。

厨房部門では、平成28年9月に「ラクエラ」を発売いたしました。若年層をターゲットとして、最近女性を中心に注 目されているインテリアトレンド『フレンチレトロ』に合わせた扉柄を新たに加えるなど、扉柄を大幅に刷新してデザ イン性を向上させました。また、メインの引き出しを引くとロック固定された内引き出しが連動して引き出せる『フォ ローパレット』機能を標準搭載するとともに、「クリンレディ」でご評価いただいている手動昇降吊戸棚『ハンドムー ブ』を採用し、収納機能の強化を図りました。さらに、コンロ用キャビネットの背板に点検口を標準装備し、リフォー ムへの対応力を強化しております。

浴槽・洗面部門では、平成28年6月に洗面化粧台「ファンシオ」と新シリーズ洗面化粧台「BGA」を発売いたしま

(14)

7【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。  

(1) 重要な会計方針及び見積り

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されてお ります。この連結財務諸表の作成にあたって連結決算日における資産・負債の報告数値及び連結会計年度における収 益・費用の報告数値に影響を与える見積りを、過去の実績や状況に応じ合理的だと考えられる要因に基づき判断し、 行っております。実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、見積りと異なる場合があります。

当社グループの連結財務諸表の作成において、以下の重要な会計方針が、当社グループの重要な判断と見積りに大 きな影響を及ぼすと考えております。

① 収益の認識

当社グループの売上高は、顧客に対し商品が納品された時点、又はサービスが提供された時点に計上されます。 特定のケース(マンション等大型物件)では、契約上、顧客の検査に合格することが要求されており、その場合は 顧客が当社グループの商品を検収した時点で売上を計上しております。

② 貸倒引当金

当社グループは、顧客の支払い不能時に発生する貸倒損失に備えるため、貸倒引当金を計上しております。顧客 の財政状態が悪化し、その支払い能力が低下した場合、追加引当が必要となる場合があります。

③ 投資の減損

当社グループは、長期的に円滑かつ密接な関係を維持するために特定の顧客及び金融機関に対する少数持分を所 有しております。これらの株式には時価のある公開会社の株式と、時価のない非公開会社株式が含まれます。当社 グループは、著しい投資価値の下落について、回復可能性がないと判断した場合、投資の減損損失を計上しており ます。

④ 繰延税金資産

当社グループは、繰延税金資産の計上にあたっては、将来回収可能性に基づき計上しております。将来の課税所 得及び実現可能性の高い税務計画を検討し、回収可能性がないと考えられるものについては、評価性引当額を計上 しております。繰延税金資産の全部又は一部を将来実現できないと判断した場合、当該判断を行った期間に繰延税 金資産の調整額を費用として計上します。同様に、計上金額の純額を上回る繰延税金資産を今後実現できると判断 した場合、繰延税金資産への調整により当該判断を行った期間に利益を増加させることになります。

⑤ 退職給付会計

従業員退職給付費用及び退職給付債務は、数理計算上で設定される前提条件に基づいて算出されております。こ れらの前提条件には、割引率、将来の報酬水準、退職率、死亡率及び年金資産の長期期待運用収益率などが含まれ ます。当社グループの確定給付企業年金制度において退職給付債務の割引率は、退職給付の支払見込期間及び支払 見込期間ごとの金額を反映した単一の加重平均割引率を使用して算出しております。長期期待運用収益率は、運用 収益の実績等に基づき、見直しの必要性を検討しております。実際の結果が前提条件と異なる場合、又は、前提条 件が変更された場合、その影響は数理計算上の差異として認識され、将来(認識後10年)にわたって償却されるた め、将来期間において認識される費用に影響を及ぼします。

(15)

 

(2) 当連結会計年度の経営成績の分析

当 連結 会計 年度 にお ける わが 国 経済 は、 企業 収益 や 雇 用環 境に改 善が 見ら れ、 緩 や かな回復 基調 で 推 移し たも の の、英国のEU離脱や米国の政権交代、新興国の景気減速などがあり、先行き不透明な状況で推移いたしました。

住宅設備機器業界におきましては、相続税対策により、貸家の新設住宅着工数は堅調だったものの、持家や分譲住 宅の動きは鈍くなってきており、低迷しているリフォーム市場と相まって、厳しい状況が続いております。

このような中、当社グループの売上高は、前連結会計年度に比べ0.7%減の1,136億6千1百万円となりました。主 力の厨房部門は、システムキッチンの高級品クラス「S.S.」が、数量、金額とも前年同期比増、『流レールシン ク』を標準装備した中・高級品クラスの「クリンレディ」は数量、金額とも減となりました。普及品クラスの「ラク エラ」は数量、金額とも減となりました。これにより厨房部門の売上高は前連結会計年度に比べ0.5%減の893億3千 6百万円となりました。浴槽・洗面部門は、システムバスルームの中・高級品クラス「アクリアバス」は数量、金額 とも減、普及品クラスの「ユアシス」も数量、金額とも減、洗面化粧台においては数量、金額とも増で、浴槽・洗面 部門の売上高は、前連結会計年度に比べ2.7%減の179億7千6百万円となりました。

売上原価は、売上原価率が前連結会計年度に比べ0.1ポイント低下67.5%、766億8千7百万円となりました。売上 原価率低下の主な要因は、原材料の値下げ、原価低減等によるものです。

販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ9億9千9百万円減少し、349億8千5百万円となりました。こ れは広告宣伝費、販売促進費、物流費等の減少があったことによります。売上高に対する販売費及び一般管理費の比 率は0.7ポイント低下いたしました。

上記により営業利益は、前連結会計年度に比べ8億5千9百万円増益の19億8千9百万円となりました。

営業外損益については、純額で1億9千3百万円の損失で前連結会計年度に比べ6千7百万円改善いたしました。 上記により経常利益は、前連結会計年度に比べ9億2千7百万円増益の17億9千5百万円となりました。

特別損益については、特別利益が厚生年金基金解散損失引当金戻入額3億1千7百万円あったこと等により、前連 結会計年度に比べ2億7千2百万円増加の3億2千万円、特別損失は、1億4百万円となり、前連結会計年度に比べ 5千6百万円の減少となりました。

上記により、税金等調整前当期純利益は、20億1千1百万円と前連結会計年度に比べ12億5千7百万円の増益とな りました。

法人税等については、前連結会計年度に比べ2億5千8百万円増加し、6億7千1百万円の計上となりました。 以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に比べ9億9千8百万円増益の13億3千9百万円 となりました。

包括利益は、その他有価証券評価差額金の増加等により14億8千3百万円となりました。  

(3) 経営成績に重要な影響を与える要因について

当社グループの連結売上高に占める厨房部門の売上高割合は、当連結会計年度78.6%、前連結会計年度78.4%とな っております。当連結会計年度の新設住宅着工戸数は97万戸と増加しておりますが、今後の新築需要、リフォーム需 要動向が悪化した場合、競合他社との競争が一層激化した場合、消費者ニーズに合致した新商品を適時に導入できな かった場合、また、自然災害等により当社グループの生産設備に甚大な影響を及ぼした場合において、厨房部門のシ ステムキッチンの販売動向に影響し、当社グループの経営成績に影響を与えることが考えられます。

 

(4) 経営戦略の現状と見通し

当社グループの収益は、革新的な商品とサービスを提供することによっております。今後も継続して、当社独自の 画期的な新商品開発による他社との差別化ができるよう、産産・産学連携を含め、研究開発に積極的な体制をとって まいります。

(16)

 

(5) 資本の財源及び資金の流動性についての分析

① キャッシュ・フロー

当社グループの資金状況は、営業活動によって得られた資金は、前連結会計年度に比べ4億2千万円増加し、36 億8千5百万円となりました。

投資活動の結果使用した資金は、前連結会計年度に比べ7億3千1百万円減少し、30億4千8百万円となりまし た。

財務活動の結果使用した資金は、前連結会計年度に比べ7億3千8百万円減少し、4億9千2百万円となりまし た。

なお、詳細につきましては、第2[事業の状況]1[業績等の概要](2)キャッシュ・フローに記載しております ので、ご参照ください。

以上の結果、当連結会計年度末の資金は、前連結会計年度末に比べ8千4百万円増加し、218億9千6百万円と なりました。

当社グループは、現在、運転資金及び設備投資資金について、内部留保資金又は借入により調達することとして おります。

 

② 財政状態

当連結会計年度末の総資産は843億6千9百万円となり、前連結会計年度末に比べ15億2百万円減少いたしまし た。流動資産は534億9千8百万円となり、11億3千5百万円減少いたしました。これは現金及び預金が5億9千 9百万円、電子記録債権が16億3千万円増加した一方、受取手形及び売掛金が14億7千2百万円、商品及び製品が 13億2千8百万円、繰延税金資産が1億7千1百万円減少したこと等によります。固定資産は308億7千万円とな り、前連結会計年度末に比べ3億6千7百万円減少いたしました。これは有形固定資産が12億8千8百万円、無形 固定資産が1億9千4百万円減少した一方、投資その他の資産が11億1千6百万円増加したことによります。

当連結会計年度末の負債合計は317億5千3百万円となり、前連結会計年度末に比べ16億5千5百万円の増加と なりました。流動負債は主に1年内返済予定の長期借入金が18億8千2百万円、電子記録債務が51億6千3百万円 増加した一方、買掛金が6億1千2百万円、未払金が60億4千9百万円、厚生年金基金解散損失引当金が9億1千 5百万円減少したこと等により9億7千6百万円減少し、232億8千2百万円となりました。固定負債は主に長期 借入金が24億6百万円増加したこと等により26億3千1百万円増加し、84億7千万円となりました。

当連結会計年度末の純資産合計は526億1千5百万円となり、前連結会計年度末に比べ31億5千8百万円減少い たしました。これは親会社株主に帰属する当期純利益13億3千9百万円、その他有価証券評価差額金の増加3億8 千7百万円、配当金の支払い8億3千7百万円、自己株式の取得38億5百万円等によります。この結果、自己資本 比率は、前連結会計年度末の65.0%から62.4%になりました。

 

(6) 経営者の問題認識と今後の方針について

当社グループは高品質、高付加価値の革新的な商品を開発できると自負しておりますが、景況感やライフスタイル の変化もあり、市場は不透明な状況にあります。また、競合他社動向を意識した新商品開発に各社積極的になり、業 界環境は厳しさを増しております。この状況下で、先行優位、競争優位を維持するために、常々商品の機能を強化し 差別化に努めるとともに、商品開発期間の短縮も行っておりますが、商品のライフサイクルも短縮化傾向にあり、開 発コストの負担も増大しております。しかしながら、当社グループの将来の成長は、革新的な商品とサービスの提供 にあると確信しており、今後も付加価値の高い商品を開発し、業績に繋げてまいりたいと考えております。

また、新規ビジネス創出や海外市場の獲得にも注力していく一方、生産拠点の分散をはじめ、BCP(事業継続計 画)をより充実させる等様々な事業リスクの回避に努めてまいります。

 

(17)

第3【設備の状況】

1【設備投資等の概要】

当社グループでは、独自の技術とアイデアを組み合わせ、環境と調和のとれた厨房関連、浴槽・洗面関連商品を提供 するため、生産設備の拡充と営業拠点の充実及び戦略的情報システム構築を目的に全体で24億1千3百万円(無形固定 資産含む)の設備投資を実施いたしました。

生産設備につきましては、新製品への設備や整備、合理化を目的として投資を行っており、生産設備総額で6億1千 6百万円の設備投資を行いました。

営業拠点の整備につきましては、全国5ヶ所のショールームを移転・改装し、その他ショールームにおいても新商品 の展示入替を実施いたしました。これらにより、営業拠点投資の総額は9億2千9百万円となりました。

また、顧客管理と図面作成、見積等営業業務支援や情報基盤整備を中心とした情報投資を7億2百万円行いました。 なお、所要資金につきましては、主に自己資金によっております。

 

(注)記載金額には、消費税等は含まれておりません。

(18)

2【主要な設備の状況】

当社グループにおける主要な設備は、次の通りであります。 (1) 提出会社

平成29年3月31日現在  

事業所名

(所在地)

事業部門 の名称

設備の内容

帳簿価額

従業員数

(人) 建物及び

構築物 (百万円)

機械装置 及び運搬 (百万円)

土地 (百万円) (面積㎡)

リース資 (百万円)

その他 (百万円)

合計 (百万円)

生産設備      

四倉工場

(福島県いわき市) (注)3

厨房、 浴槽・洗面

厨房、浴 槽・洗面機 器生産設備

664 400

529

(81,626)

336 1,931 304

鹿島システム工場

(福島県いわき市) (注)4

厨房、 浴槽・洗面

厨房、浴 槽・洗面機 器生産設備

1,214 424

552

(76,209)

27 2,218 239

湯本工場

(福島県いわき市) (注)5

厨房

厨房機器生 産設備

447 533

477

(32,884)

24 1,483 70

クレート工場

(福島県いわき市)

厨房、 浴槽・洗面

厨房、浴 槽・洗面機 器生産設備

380 248

1,278

(60,722)

10 1,918 80

鹿島工場

(福島県いわき市)

浴槽・洗面

浴槽・洗面 機器生産設

465 290

138

(33,885)

13 908 82

クリナップ岡山工業㈱

(岡山県勝田郡勝央町他) (注)2

厨房、 浴槽・洗面

厨房、洗面 機器生産設

1,370 1,689

418

(55,449)

5 3,483

営業設備      

本社

(東京都荒川区) (注)6

全社的管理 業務

その他設備 818 10

1,249

(2,888)

223 2,254 4,557 268

東京支社 他2支社、 4支店

(東京都千代田区他)

厨房、 浴槽・洗面

販売設備 1,206

381

(8,599)

930 2,517 1,724

クリナップテクノサービ ス㈱

(埼玉県草加市他) (注)2

厨房、 浴槽・洗面

その他設備 209

485

(2,203)

2 697

その他の設備      

トレーニングセンター

(福島県いわき市)

その他 研修施設 299

17

(14,474)

2 319

仙台研修センター

(宮城県仙台市)

その他 研修施設 122

110

(2,948)

0 232

クリナップロジスティク ス㈱

(大分県宇佐市) (注)2

その他

運送及び 倉庫設備

68 1

65

(32,578)

0 135

クリナップロジスティク ス㈱

(岡山県勝田郡勝央町他) (注)2

その他

運送及び 倉庫設備

82 66

176

(14,212)

0 326

クリナップハートフル㈱

(東京都荒川区) (注)2

その他 その他設備 80

29

(66)

1 111

クリナップ研究所 15

(19)

 

事業所名

(所在地)

事業部門 の名称

設備の内容

帳簿価額

従業員数

(人) 建物及び

構築物 (百万円)

機械装置 及び運搬 (百万円)

土地 (百万円) (面積㎡)

リース資 (百万円)

その他 (百万円)

合計 (百万円)

福利厚生施設

(福島県いわき市)

その他 厚生施設 109 0

104

(3,781)

3 217

 

(2) 国内子会社

 平成29年3月31日現在  

会社名

(所在地)

事業部門 の名称

設備の内容

帳簿価額

従業員数

(人) 建物及び

構築物 (百万円)

機械装置 及び運搬 (百万円)

土地 (百万円) (面積㎡)

リース資 (百万円)

その他 (百万円)

合計 (百万円)

㈱クリナップステンレス 加工センター

(福島県いわき市) (注)9

その他

ステンレス 素材加工設

294 44

87

(14,020)

2 428 28

クリナップキャリアサー ビス㈱

(福島県いわき市) (注)7

その他 介護施設 703 7

244

(16,528)

8 964 151

クリナップロジスティク ス㈱

(福島県いわき市) (注)8、10

その他

運送及び 倉庫設備

54 24

82

(3,889)

1 163 105

(3) 在外子会社

主要な設備はありません。  

(注)1.帳簿価額のうち「その他」は、工具、器具及び備品とソフトウエアであり、建設仮勘定とソフトウエア仮勘 定は含んでおりません。

2.提出会社より該当事業所に貸与しているものであります。

3.帳簿価額の「その他」には、ソフトウエア312百万円を含んでおり、ソフトウエア仮勘定は含んでおりませ ん。

4.帳簿価額の「その他」には、ソフトウエア0百万円を含んでおり、ソフトウエア仮勘定は含んでおりませ ん。

5.帳簿価額の「その他」には、ソフトウエア0百万円を含んでおり、ソフトウエア仮勘定は含んでおりませ ん。

6.帳簿価額の「その他」には、ソフトウエア2,211百万円を含んでおり、ソフトウエア仮勘定は含んでおりま せん。

7.帳簿価額の「その他」には、ソフトウエア2百万円を含んでおり、ソフトウエア仮勘定は含んでおりませ

(20)

 

12.上記の他、主要な賃借設備として以下のものがあります。

(提出会社) 事業所名

(所在地)

事業部門の名称 設備の内容

賃借料

(百万円) 東京支社 他2支社、4支店

(東京都千代田区他)

厨房、浴槽・洗面 販売設備

年間賃借料 1,860

(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。  

3【設備の新設、除却等の計画】

当社グループの設備投資につきましては、需要予測、生産計画、利益に対する投資割合等を勘案し、提出会社を中心 に計画しております。

当連結会計年度末現在における重要な設備の新設、改修に係る投資予定金額は45億円で、所要資金につきましては、 主に自己資金によって賄う予定であります。

重要な設備の新設等は、以下の通りであります。 なお、除却等の計画は現在のところありません。

事業部門等の名称

平成29年3月末計画金額

(百万円)

設備等の主な内容・目的 資金調達方法 厨房、浴槽・洗面関連等

(生産)

1,760

新製品生産設備、新製品金 型、生産設備の合理化等

主に自己資金 厨房、浴槽・洗面関連等

(営業)

1,520 営業拠点の移設、合理化等 主に自己資金

管理・その他 1,220

情報基盤整備、戦略的情報 システムの構築、環境保 全、既存設備の維持等

主に自己資金

合計 4,500    

(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

(21)

第4【提出会社の状況】

1【株式等の状況】

(1)【株式の総数等】

①【株式の総数】

種類 発行可能株式総数(株)

普通株式 130,000,000

計 130,000,000

 

②【発行済株式】

種類

事業年度末現在発行数(株) (平成29年3月31日)

提出日現在発行数(株) (平成29年6月28日)

上場金融商品取引 所名又は登録認可 金融商品取引業協 会名

内容

普通株式 41,942,374 37,442,374

東京証券取引所

(市場第一部)

単元株式数は100株であ ります。

計 41,942,374 37,442,374 - -

(注)平成29年5月9日開催の取締役会決議により、平成29年5月31日付で自己株式を消却し、発行済株式総数が 4,500,000株減少しております。

 

(2)【新株予約権等の状況】 該当事項はありません。  

(3)【行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の行使状況等】 該当事項はありません。

 

(4)【ライツプランの内容】 該当事項はありません。  

(5)【発行済株式総数、資本金等の推移】

年月日

発行済株式総 数増減数

(株)

発行済株式総 数残高(株)

資本金増減額

(百万円)

資本金残高

(百万円)

資本準備金増 減額

(百万円)

資本準備金残 高(百万円) 平成26年11月25日

(注)1

△5,000,000 41,942,374 - 13,267 - 12,351

(注)1.自己株式の消却による減少であります。

2.平成29年5月9日開催の取締役会決議により、平成29年5月31日付で自己株式を消却し、発行済株式総数 が4,500,000株減少しております。

 

(22)

(6)【所有者別状況】

平成29年3月31日現在  

区分

株式の状況(1単元の株式数100株)

単元未満株 式の状況

(株) 政府及び地

方公共団体

金融機関

金融商品取 引業者

その他の法

外国法人等

個人その他 個人以外 個人

株主数(人) 33 21 220 120 3,189 3,583

所有株式数(単元) 76,577 2,897 136,728 51,873 151,208 419,283 14,074

所有株式数の割合

(%)

18.27 0.69 32.61 12.37 36.06 100.00

(注)1.自己株式5,050,407株は「個人その他」に50,504単元、及び「単元未満株式の状況」に7株含めて記載し ております。

2.株式付与ESOP信託制度の信託財産として、日本マスタートラスト信託銀行株式会社(株式付与ESO P信託口)が所有している当社株式2,980単元は、「金融機関」の欄に含めて記載しております。なお、 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(株式付与ESOP信託口)が所有している当社株式は、連結財 務諸表及び財務諸表において自己株式として表示しております。(株式付与ESOP信託口の詳細につき ましては、(10)[従業員株式所有制度の内容]をご参照ください。)

 

(23)

(7)【大株主の状況】

    平成29年3月31日現在

氏名又は名称 住所

所有株式数

(千株)

発行済株式総数に 対する所有株式数 の割合(%) 株式会社井上 東京都荒川区荒川1丁目50番18号 8,609 20.52 日本トラスティ・サービス信

託銀行株式会社

東京都中央区晴海1丁目8番11号 2,882 6.87 クリナップ真栄会 東京都荒川区西日暮里6丁目22番22号 1,893 4.51 株式会社タカヤス 東京都荒川区荒川1丁目50番18号 1,829 4.36 クリナップ社員持株会 東京都荒川区西日暮里6丁目22番22号 1,767 4.21 クリナップ共進会 東京都荒川区西日暮里6丁目22番22号 1,666 3.97 日本マスタートラスト信託銀

行株式会社

東京都港区浜松町2丁目11番3号 1,094 2.60 株式会社三菱東京UFJ銀行 東京都千代田区丸の内2丁目7番1号 757 1.80 STATE STREET BANK AND TRUST

COMPANY

(常任代理人 株式会社みず ほ銀行)

P.O. BOX 351 BOSTON MASSACHUSETTS 02101 U.S.A.

(常任代理人住所 東京都港区港南2丁目 15番1号)

737 1.75

三菱UFJ信託銀行株式会社 東京都千代田区丸の内1丁目4番5号 693 1.65

計 - 21,930 52.28

(注)1.上記のほか、当社所有の自己株式が5,050千株(12.04%)あります。

なお、日本マスタートラスト信託銀行株式会社(株式付与ESOP信託口)が所有する当社株式298千株 は、従業員インセンティブ・プラン「株式付与ESOP信託」の導入により所有しており、自己株式には含 まれておりません。

2.上記の所有株式数のうち、信託銀行の信託業務に係る株式数は、次の通りであります。 (1) 日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社

信託口 1,272千株 信託口   431千株

信託口 302千株

信託口   296千株 信託口   246千株

信託口 174千株

信託口 159千株

(2) 日本マスタートラスト信託銀行株式会社

信託口 750千株

株式付与ESOP信託口 298千株 退職給付信託口 46千株  

参照

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